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秋川のコースは4分割すると分かりやすい。まず中間地点として「JR武蔵五日市駅」である。ここを中心として下流川は「圏央道」を中間点、上流側は「十里木」を中間点とする
山マップに重ねてみると、どんどん山の中へ突入する様が分かると思う。
コースどりは以下の3通りである。
1.迷わず大通り派(紫ルート)
2.右岸・左岸を普通に極めたい派(緑が右岸、オレンジが左岸ルート)
3.ガッツがありすぎて自転車を降りてでも右岸・左岸を極めたい派
スタートポイントは福生南公園のゲート、ゴールポイントは桧原村役場そば橘橋T字路にしよう。ほとんどのかっこいい自転車にばっちり決めているウエアの方々はここを走っているのだ。ただし前半は二つ越える橋(新秋川橋と五日市橋)で川が見える以外は、単調に道路を走るだけである。街並みに趣があるわけでもなく、案の定私には向かなかった。
片道2車線でまっすぐな道が延々と続く。睦橋通りの2車線は結構狭い。歩道側車線は車1台やっとな幅であり、車からみると自転車をよけるのが非常に怖い(自転車側も怖い)。車道を走るのなら朝早く車が少ない時間帯を選ぶのが良いだろう。歩道を走ったほうが安全であると思う。


では歩道か?といえばそれも微妙である。ここの歩道は幅も広く自転車が走っても問題ない。但し歩道は並々レンガを敷き詰めたものが最後まで続き(ただし橋部は除く)、レンガとレンガのすき間部のへこみのため、そこが振動の源となる。結構走り心地が悪いので、出来れば走りたくない。じゃあどっちを走ればいいんだ? 結局どっちもどっちで良くないので、睦橋通りを走ることは推奨しないというのが結論だ。


JR武蔵五日市駅を左折して桧原街道に入るが、ここに来て車道側の状況は一転する。広い通りを片側1車線しかレイアウトしていなく、歩道側には車も走れそうな幅広いエリアが確保されている。ここは自転車にとって非常に走りやすい、感動する道路レイアウトである。しかしその感動も「小中野信号」までの1.8kmで終了する。


小中野を過ぎると山感が増してくる。左右を山に囲まれて、非日常っぽい景色に心が躍る。




前半の単調でつまらない「街道」に対して、後半は一気に山エリアと、違いがダイナミックだ。初めて走ったときは、事前の地図検証で想像していたのとだいぶ景色が違って、何もかもが新鮮でうれしかった。知らない道は遠く感じたが、街道コースで行けば片道18kmしかない。行きは上りで70分、帰りは下りなので50分だ。往復で2時間しかかからない。そういう意味では楽チンルートである。
上記コースをAndroidアプリである「my tracks」で記録したGPSデータである。これからいろいろなことが見えて面白い。
・行きに対して帰りのほうが平均的な速度が速い
・信号待ちや写真撮影で停まった場所がよく分かる(スピードゼロ)
・桧原村役場で少し休んだのも分かる
・睦橋から桧原村役場までは160m程の上りである
・スタートから5km地点で下りになるところで一気にスピードアップした
・帰りは2ヶ所信号で止まった以外は全て走り続けられた
せっかく清流な秋川を走るのであるのであれば、睦橋街道を走るべきではない。後半、武蔵五日市駅からの桧原街道はまだ許されるが、それでもわき道を行ったほうがはるかに面白い。ならば「なるべく川のそばを走ろう」を考えコースを選ぶ。
私の川サイクリングポリシーは上流へは左岸、下流へは右岸である。それは左側通行を考えたときに川のそばを走れるからである。さて、秋川の場合山に近いこともあって、川が豪勢にクネクネしており、原始の川を思い起こさせるのだ。シベリア上級から見た川と言ったら言い過ぎかもしれないが。このクネクネに対応して川のそばを無理やり走るっていうのも、自分ルールを忠実に守る感が発揮されて、なんだか一人満足をすることが出来る。
●スタート・ゴール地点
上流に行くときの左岸スタートを「道として成立している一番河口側」とした。右岸ゴールは滝の山公園の北側進入口とした。
右岸や左岸を気合を入れて極めようと思うと、自転車で走れるの?というところや、こっちは絶対遠回りだよというところにもチャレンジする必要がある。でもそれを成し遂げたときの「征服感」は麻薬みたいなもので、自分に寄ってしまうのである。そういうところが左岸で3ヶ所、右岸で2ヶ所と往復で5ヵ所ある。軽量自転車なら何とかアプローチできそうだ。
JR武蔵五日駅から桧原街道を進むとその左側が秋川である。そこから川のほうにそれると河岸段丘の崖を下りられる小道がある。自転車の乗っても何とかなりそうであるが、危ないこと極まりないので下りていこう。折りきったところは河川敷の田んぼ畑エリアである。


十里木まで桧原街道側道が右岸になる。そして十里木でいったん通りに出るのだが、右岸を行くのに舗装路を選ぶと、マップの青で書いた道を行かなければならない。この道は遠回りかつ、えらい登りになるのでショートカットするところを模索した。そして検討を重ね再度現地に赴き、赤で書いた「瀬音の湯」へアプローチする急歩行路がなんとか通れることを確認した。ただし狭いのでくれぐれも通行人の迷惑にならないようにするべし。


桧原街道を通らないで右岸を踏ん張っていると、最後は西青木平橋になる。この橋下には階段で下りていけるが、東京にこんなきれいな川があっていいのか?というくらいのきれいさである。この橋を渡ると桧原街道の横下になる。桧原街道まではちょっとした崖におびえながら自転車を引いていく。注意すべし。


桧原原街道も旧道を走るとぎりぎりのところで沢戸橋を渡り右岸に出てしまう。地図で見るとどうしようもないのであるが、自転車を抱えて階段を下りられれば何とかアプローチできそうである。但し非常に危うい崖道があるので、お勧めは出来ない。


大和田グランドから秋川は大きく蛇行している。川沿いは地図ではいけないようになっているので、近道になる舗装路を行くのが定番である。が、実際に大和田グランドから川沿いを歩いてみると、なんだかちょっとだけ自転車を抱えればいけちゃうことが判明した。但し雨が降ったあと、川が増水していると川横歩行路が簡単に水没してしまいそうだ。このルートは雨がないときに利用すべし。

